基本の学びの先にあるものとは
時に自分とはさほどご縁のない業界のお話でも、通じるものがあると感じることがあります。
少し前のことですが、ニュースを見ようとテレビをつけたところ、あるテレビ番組にフォークデュオのゆずが対談していました。
チャンネルを変えようと思ったのですが、少し興味深い話題になり、そのまま手を止めて見ることにしました。
ゆずのお二人が、シンガーソングライターの小田和正さんから楽曲製作を提案され、コラボが実現した時の話はとても興味深いものでした。
楽曲の制作過程で、小田さんからダメ出しをされたときに衝撃を受けたという話です。
それまで、ゆずのお二人は自分たちは感覚で音楽をしてきたけど、小田さんには綿密な設計図があると表現していました。
小田さんからの助言はとても腑に落ちる話であり、歌がうまいとか下手とかそういうことではなく、これが音楽としてどういう意図をもっているのかということを学んだと言われていました。
綿密に計算された音楽だからこそ、聴いた人に感動を与え、明日への活力や希望へとつながるものなど改めて、アーティストの奥深さを感じました。
ゆずのお二人は、このことをきっかけにピアノ教室に通い、基本から学びなおしをされたようなお話もされていました。
独自の音楽観を持つアーティストでさえ、基本に立ち返り、さらにグレードアップした音楽を作り上げているのでしょう。
私たちの業界と全く違う音楽業界の話のようですが、実はこれは私たちの指導に置き換えてみると、全く同じことがいえると感じました。
なぜ、ここでこういう言葉がけをするのか、なぜ、ここでこのような教材が必要なのか、きちんと指導には綿密な設計図、つまり計算されたスモールステップの指導があって、子どものできる!分かる!へ導けるということです。
才能があるから成功しているのではなく、基本を大切にし、論理的な思考とそれを融合した実践が目標達成に結びついていくのです。
これから指導者としてキャリアを積み重ねていかれる新人指導者の方は基本をしっかりとおさえること、そして既に指導者として実績を積み上げてこられたベテラン指導者の方も、「指導法」の根本に立ち返るきっかけとして、当センターのセミナーをご活用いただけると幸いです。
今回のセミナー『お金の学習』では、発達に遅れがある子どもが、基本的な知識として必要な数の概念や数字の読み分け、硬貨の弁別を習得し、実際にお財布の中から必要額を出せるようになることを目指した指導法となっています。
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