やまぐち発達臨床支援センター22年間の総まとめです。当センターはつばき教育研究所山口分室としてスタートしており、つばき教育研究所代表の宮城武久先生の指導法がベースにあります。
川間考案の時間のわかるプラスチック版で作った時計を重田木型さんに木工教具に作り替えていただき、ずいぶん前から使っており、成果も出ています。その他オリジナルな教材・教具がたくさんあります。子どもの数だけ支援があり、教材・教具も生まれる・・・
22年間で出会った子どもたちとの間で生まれた教材・教具を指導の段階に沿って紹介します。
教材・教具、プリントを差し出し、「さあやってごらん」では子どもは何をどうしたらよいかわからず間違えさせてしまいます。教材・教具、プリントを教えるのではなく、子どもの困っていることを教材・教具、プリントを使い、解決することが学習指導です。否定・禁止・命令しない教育(宮城先生より)、ちがう・はやく・ダメを言わない教育(川間)を心がけています。

今回は、時計の学習です。

レデイネス
【時計に入る前に付けておきたい力】

できたらチェックcheck
1大きい・小さい、長い・短い、多い・少ない等、ことばを理解できる
2数の三項関係がわかる「数える・量がわかる・数字が読める(指差し可)」
3生活の中で、時計に興味を持ったり、意識したりする様子が見られる
4数字を小さい方から順に並べることができる
5簡単な時系列の絵を順番に並べることができる
610よりも大きい数(30くらいまで)を読むことができる
7生活の中で、何かを基準に(テレビの番組等)、行動のはじめとおわりを意識している

*小学校1年生で、時刻を読む学習を行います。その前に、簡単なたし算・ひき算を行います。
100までの数、10のかたまりの学習も行います。
時計の前に行う基礎的な学習の一部を載せています。

60までの数が読めないと、分が読めません。その前に、順番に視線を移しながら数える力が必要です。


1.スライデイング式数系列板で、動かしながら、目と手と声を協応させる。


数は左から増えていくので、子どもは右から左に動かします。


2.数える―固定式数系列板に入れながら数える。


先生のポインテイングやことばのかけ方のタイミングが支援となります。


3.60までを読む


今回販売の商品 めくりやすいよう少しずつ紙をずらしてあります。台紙はゴムにし、滑りにくいです。
*注意の持続が難しいたっちゃんはめくるスピードを上げると、見続けるようになりました。一緒に読めるようになっています。


4.10のかたまり



長針がひと回りすると60分、1時間になります。時間を感覚量として理解できるために、10分のかたまりを学習します。1年生では、この頃には、10のかたまりの学習をしています。そこで、10のかたまりを作る、20のかたまりを作る・・・60のかたまりを作る学習を行います。


5.10とびの学習


数字を唱えながら10の位のところに書きます。


6.10分ごとに数字を書き込む



7.5とびの学習



8.5分ごとに数字を書き込む



9.短針の表す時刻が読める



今回商品の木の時計です(L) 時間の間隔に感覚量として捉えることができるよう、時間は赤の帯、分間は青の帯にしています。帯で理解できたら、棒と棒で間隔を示します。次に支援なしで答えるようにします。上の時計書き込み用紙(5・10)、5とび・10とびの用紙は時計その1の付属品として入れてあります。


*0時から2時は2時間が言えても、2時から4時まで4時間と言ったゆうちゃんから学んだことから思いついた教具です。


10.1日が24時間であることがわかる


紙をラミネートしていますが、中に塗る磁石を埋め込んでいるため、ぴったり貼れます。また、平面だけでなくグルッと回して切り込みに挟むと1日が終わると次の日につながることが理解しやすいです。今回、セミナー参加者に限定販売です。

24時間表記の教材で学習する狙いと利点についての詳細を見る


11.あとの時刻、前の時刻、間の時刻


スライドさせながら理解できるようにします。 時計その2として販売しています。


12.計算プリント


時計その2に、計算プリント22種類と時計文章題の系列表を入れてあります。問題例があるものと、自由に使える2種類が入っています。センターでの子どもたちと行っているものです。


時計教材での指導 ダイジェスト版



次回は、文字の学習・・・お楽しみに!


指導用教材は「虹とおひさま」オンラインショップで販売しております。


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