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先日、三日間に渡る集中講義を終えました。
山口県立大学社会福祉学部で、教員免許取得の12名の新3年、4年生。

病弱児の生理・病理ということで、1日目は病気のことが中心でしたが、後の二日間は、重度・重複障害児のことを講義して欲しいということで、重度の子どもに焦点をあて、認知・摂食・動作(援助、ポジショニング等)を講義と演習で進めました。
3年ぶりの対面での授業。
対面の良さとオンラインの良さを再確認しました。

最後は、進行性疾患の教え子の生まれてから20年間のビデオアルバムを見てもらいました。毎年、今年で最後にしようと思いつつ、観せてきました。

学生へのメッセージは

「今だけを見ないで。子どもたちは、ご家族との長い歴史があり、私たちは、子どもの長い人生の一部をかかわらせていただいている。たまたま巡り会った子どもとのその時間を大切にして欲しい」

「専門的なことを勉強してきて、お母さんの関わりがまずいと思うことがあった時、すぐに指摘するのでなく、長い時間の中でどのような経緯で今に至っているのかを考える。そして、お母さんと一緒に良い方向を模索しながら導いて欲しい」

私が巡り会えた保護者の方に最初に伝える言葉は

「これから、お子さんのことを一緒に考える仲間に加えさせていただいても良いですか」です。

集中講義も講演も一期一会かもしれない。
だから、思いを伝えようと思って話しました。

一日目から少しずつこちらを見つめるようになった新4年生が印象的でした。
最後は一言も逃さないと思わせる真剣な視線で見つめられました。
そして、一日目よりも活き活きした表情を感じました。最後のレポートの締めくくりのことばは、「ステキな教員になりたいです!

三日間15時間ぶっ通しで、身体はヘトヘトでしたが、晴れ晴れした気持ちで校門に向かう満開の桜のアーチを走りました。


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