道はつながっている
今回は自身のことと子どものことについて話します。現在学生に講義したり、研修会で話す機会は多く、参加者を見て急遽話す順番を変えたり内容を加えたりしています。緊張することもありません。私は、小中の頃は内気で目立たない子どもでした。それが嫌で大学では人形劇部で表現する楽しさを覚え、教育と表現がやりたくて、周りが就活している4年生で声優を目指すようになりました。卒業し、昼は小学校の臨時教員で夜は養成所通い。母の病気で養成所を辞めて実家に帰っても、昼は教員、夜はアングラ劇団員として26歳まで過ごしました。そして東京都の教員採用試験に合格し、本格的に障がい児教育に携わるようになり、夜は大学院に通っていました。いろいろ経過し、学生や支援者に話す機会を得て気付きました。授業や講演での受講生に伝わった時に起こる笑いや拍手は、芝居での観客の反応と同じ。
だから、緊張よりもワクワクするんだなって。若い頃は安定しない生活を不安に思うこともありました。しかし、道は一本につながっていたのです。うちの長男は、高校で棒高跳びで成績を残し、大学のスポーツ健康学部に進み、学問極め今年4月には大学の教壇に立ちます。併行して京都でDJをやっており、コンテストにも出場しています。そして4月に起業する高校の先輩と共に科学的根拠に基づく日本初のジムに挑戦します。23歳の娘は、1年前、卒業を待たず貯めたお金で単独カナダに留学し、昨年秋から就職しています。果てしなく自由に生きている子どもたちの今はきっと何かに繋がっていくでしょう。親が親ですから。