ねこ先生のつぶやき

私は、元養護学校(現特別支援学校)、中学校、小学校、予備校の担任であり、言語聴覚士でもあり、心理リハビリテイションのスーパーバイザーでもあります。ですので随分前から、教員、看護師、言語聴覚士、介護福祉士の養成校で障がい児教育、心理学、言語発達学、運動障害等の授業を行っています。ここでのエピソードを紹介します。集中講義の後、4年生のある学生が相談に来ました。「先生、教育実習で、教室を歩き回る子どもがいました。もし、4月から担任する学級でこのようなことがあったら、子どもに適切である支援学級を紹介したら良いのでしょうか」と。その時、即答したことは、「主語は誰ですか?」。主語が教員であると、『この子がいるから授業が進まない、学級運営がうまくいかない』と、ワタシの困りになります。主語が子どもであれば、『この子がわかる授業、この子を含めた学級運営』を考えることになります。そして、それは教員のスキルアップにも繋がります。そのように伝えたら、「わかりました!」と吹っ切れたような清々しい笑顔と元気な声が返ってきました。私も心が晴れるような感覚を覚えました。この学生はきっとすてきな教員になるだろうな。


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