ねこ先生のつぶやき

『本来自分で好きなものを好きなように食べたいけどできない。』では、どうすればその気持ちに近づくことができ満足できるのかを考えることが本来の支援です。また、支援者としての役割を与えられた時、何かしなければならないと思うかもしれません。支援しなければならないのでなく、この人に支援が必要なのか、支援しないことが成長を促すことになるかの見極めが大切です。成人になったしょうちゃんは1歳半から当センターで摂食指導を受けており、小学部の頃から箸を使い、ペットボトルからでも飲めるまで成長していました。しかし、学校では、危ないからと食物をひと口サイズに切られ、何を食べているかがわからず、飲み物はコップに注がれていました。卒後は一人で好きなものを好きなように食べる自由を獲得しました。私は、「ここはできる」とあえて見守ることもあります。串に刺した焼き鳥をあえて外さず渡すと、串を横にして食べていました。頭をフル回転しながら工夫して食べているのです。手伝うかどうかの判断は、この子がどのくらいの力を持ち、介助者はこの子に何を期待し目標とするのかを明確に持つことだと思います。支援を求めて来られる高齢者に、帰ったら一人でやらなければならないからと、介助者の勝手な判断で何も手を出さない話も聞きます。まず、本人に聞くことも大切なことだと思っています。


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