『学ぶこと』のはじめは『真似ること』から
『学ぶ』と『真似る』は同じ語源とされていて、学ぶことは、真似ることだと言われています。
『学ぶ』というと子どもや学生のすることのように捉えがちですが、だれもが日々、学び、模倣し、それを極めて独創性を生み出しています。
今はできないけど、実現したい事があると、できるようになるために学びます。
例えば…ある指導者の指導についてこんな悩み
- 子どもにお金のことを教えるのは難しい…
- 子ども自身で買い物がきちんとできるようにするためにどういうステップが効果的か...
- 限られた時間内で効率よく教える方法はないのか...
『できるように指導する』『わかるように教える』というのは自分ができるようになることとは異なる、『教えるテクニック』が求められます。
指導者が考えた指導方法で子どもの理解が進み、わかること、できることへと導かれればいいのですが、そうでない場合は、どうするとよいのか?
それは、成功した方法論を学び、真似することです。
単に指導法を表面的にみて、真似するだけでは効果は得られない可能性があります。
対象となる子どもの状況に合わせた成功法を学び、真似することです。
そのためには、子どもの状況に合わせてた方法論を正しく知る必要があります。
なぜ、このような指導をすることが必要なのかといった概念的なことを知り、それを具体化する方法を学び、模倣します。
効果的な指導のために私たちが行ってきたこと
当センターは、1995年(平成7年)3月、埼玉のつばき教育研究所の分室として「つばき教育研究所山口分室」を発足して今年で27年になります。これまで、多くの学習に困難な子どもたちの学習指導を行い、その経験から効果的な指導法や指導教材を開発してきました。
発足以来、一人ひとりの特性に応じたプログラムを設定した学習指導を行っています。
最も特徴的なことは、既成のプリントを出して、「やってごらん!」という指導ではなく、一人ひとりに合わせて拡大したり、切ったり貼ったり、作り直したりしながら、指導教材の準備には時間をかけ、短期間で結果がでる学習指導を行ってきました。
子どもの状況に合わせてた方法論を正しく知ることのできるセミナー
この長年の経験から得た指導法を年2回のセミナーで講義と具体的な指導法を学んでいただいています。
まずは学んで真似してみる、そしてそれを極めて独自の指導法を導き出してみましょう。
過去のセミナー参加者の皆さんの感想です。
- 毎回具体的で詳しい説明でとても役立ちます。モチベーションも上がります。
- 多くの指導の手がかりをいただけました。試してみたいことがたくさんあり、楽しみです。
- 教える事の難しさ、それだけ子どもが困っているんだという事を感じた。
- 内容が充実していて、さらに同じグループの方からも学ばせて頂けたので、よかった。グループワークでも様々な見方、考え方を知ることができた。
- 大変勉強になりました。段階作りの考え方、スモールステップ、失敗させない指導方法。大変も面白かったです。参加型で頭に残ります。ビデオもたくさんあり良かったです。
- 今回も新しい知識や考え方を教えて頂きました。参加を重ねるごとに体にしみつく面もあります。
- いつも思いますが、細やかなステップに分けてのお姿には勉強になります。メモの取り方、通常学級にいる子どもにも必要だと思います。通級でも取り入れてみようと思います。
- 改めて、1つのことを学ぶのにスモールステップで丁寧に学習を積んでいくことの大切さを実感しました。このあたり(生徒が分かっていそうなので・・・)はぶいてやってしまおうかと学習でやってしまう場面があり、大いに反省です。
- 専門性が高く、かつ具体性に富んだ様々な指導方法やコツを多く学ぶことができた。学校における普段の教育活動に自分なりに活かしていきたいと思う。
- メモの取り方の学習は高等部の生徒たちが就労にむけて必須なものだと思いました。今回、副担任の先生と一緒に参加できたので、二人で協力してクラスでまず実践してみたいと思います。
- 指導のヒント、指導の原則が分かった。早速、明日から出来そうなことをやってみたい。
- まだ息子は今回のセミナーで勉強したことを活かす前の段階ですが、色々と目かウロコの2日間でした。
- 指導の前のポインティング、提示の仕方等の子ども目線の内容がよくわかり、これからの指導の場に活かせます。