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昨日は久々、朝10時から20時過ぎまで8人ぶっ通しで指導・相談でした。
栄養ドリンクを飲みながら…
学習を受ける1時間のために2時間かけて来られる方もいらっしゃいます。
10時の方と18時の方へのサービスと力の入れようが異なってはいけないのがセンターのモットー!
でも、うれしいことがたくさんあり、その都度エネルギーをもらい心が豊かになります。

一週間前、ひも結びの教材と結び方を伝えたら、昨日教えた通りの順番で、すんなりこなしました。
なんと!
それも、年長さんのななちゃん、そして蝶結び!
まさしく学習場面に同席しているお母様が教え方を覚え、教えてくれていたのです!
それも、自作教材を作り。
『なかなかことばでのやりとりで伝えることが難しいななちゃんにどう教えたのだろう?』と、うかがうと...。
自作の歌で手順を伝えたとのこと。
さすが!!

一見、なかなか周囲に実力をわかってもらえないななちゃんは、実は漢字まで読め、計算は繰り上がりまでできます。
一番の味方はお母様です。
ななちゃんの無限の力を信じてかかわられています。

紙わざの無料配信の教材作り方動画と型紙をダウンロードして、紙でなくプラ板でオリジナルお金の4桁呈示板を作り、教えているとのことです。
ナビゼミの内容が、実際に役に立つことが、何よりうれしいです。
8人連続でも、栄養ドリンクいらなかったかも…。


ななちゃんが結んだ蝶結び


お母様の自作教材

裏はマグネット付き。机に固定したりホワイトボートに貼り付けてもやりやすい


今日は、午後から山口県立田布施総合支援学校に、外部専門家として伺い、新しい高等部校舎をご案内いただいた後、小学部3年生のお子さんの個別の授業に入らせていただきました。

コロナ禍の中、今年度は島根県立益田養護学校に2回、広島県立呉特別支援学校に1回の訪問で、それも、コロナが少し落ち着いた頃だったので、久々の学校訪問でした。
子どもの指導にかかわる時間は至極のひととき。
もちろん、センターの子どもたちに対しても同様です。
初めて会った子どもたちが、その時間に課題ができ、そしてパッと笑顔になる瞬間が最高の時間です。

今日、動作でかかわり、初めて2歩、人生初めての自力歩行ができました!
1から10まで数える数詞が入っていながら、視線の移動が難しく、対象物に数詞を付けることができなかったお子さんが、順序良くペグ差しを行い、始点から終点を意識でき、人生初めて3個のマグネットを数えることができました。

やったね!担当の先生も俄然やる気になります!
はやく、たくさん学校訪問をしたい!子どものできたに会いたい!

2021年春季セミナーのご案内

テーマ
「文字の学習」
特殊音節 小さい「や・ゆ・よ・つ」どう教えますか?
セミナーで学んで、すぐに実践に生かせる講義と演習がセットになったセミナーです。
受講方法
対面授業参加の会場/個人オンライン/全国サテライト会場
日時
令和3年3月21日(日)
9:45~16:00
募集定員
対面(防府会場):30名
オンライン:50名(サテライト会場含む)
お申込み締め切り
令和3年3月3日(月)
※定員に達した場合は、早めに締め切らせていただく場合もございます。お早めのお申し込みをお勧めします。
会場
防府市地域協働支援センター「ルルサス防府」多目的ホール2F

春季セミナーの詳細/お申し込みはこちらへ

ナビゼミセレクト編のご案内

虹とおひさま主催(やまぐち発達臨床支援センター監修)で、指導者のためのナビゼミをオンラインで実施しています。
会場までの移動の必要もありませんし、インターネット環境のある場所であれば、パソコン、スマホやタブレットで参加できます。
参加規定はございませんので、ご興味あるコースへお申込みください。
ビギナー編はフレッシャーズ向けに実施しますが、ベテランの指導者の方には復習になりますし、フレッシャーズの方には予習になります。実践的な内容ですぐに指導に活用できる指導と教材の活用方法について学んでいただけます。

現在募集中のナビゼミ

セミナープレ講座
2021年2月19日(金)
文字の学習 特殊音節とは( 講師 川間健之介氏  受講料:4400円)
お支払締切:1月29日まで
1day無料講座
指導よろず相談
2021年3月5日(金)
共有できる話題( 受講料:2200円 ※ナビゼミ参加者無料)
お支払締切:2月26日まで

学習ナビゼミ セレクト編の詳細/お申し込みはこちらへ


12月11日に開催しました当センター監修のオンラインでの『学習ナビゼミ 摂食指導』のプレゼンを動画にしました!

教育界に摂食指導を導入させたのは、昭和大学歯学部で金子先生に学ばれた酒井利夫です。
以前、先生主催の摂食臨床研究会に所属し、当センターの子どもたちも8年に渡り、ご指導いただきました。
言語聴覚士として、現在センターでは、重度重複のお子さん、ダウン症の0歳のあかちゃんの離乳期から自食期までの指導を行っています。

ナビゼミを行う前に先生とお話し、基本的には考え方と技術は30年前と変わっていないとのことなので、学んできて、現在も学生に伝えてきているすべてを、現場に伝えたい思いで開催しました。
もちろん、演習型、体験型です。
伝えたい思いで、プレゼンを動画にしました。

【内容】

1.教育課程上の給食の位置付け(川間健之介)
2.摂食機能障がいについて
3.摂食指導の概要
4.摂食機能の発達段階と発達に即した食物形態
5.ポジショニングとオーラルコントロール
 ポジショニングに関わる原始反射(川間健之介)
 ポジショニングとオーラルコントロール(動画にて説明)
6.食物形態の考え方
7.偏食について
 好き嫌いなのか  感覚過敏なのか
 認知発達との関連
 触覚過敏を取るための脱感作法

見直すと、まだ入れなければならないことも出てきましたが、取り敢えず、子どもの食事に関わるすべての先生方、支援者、保護者の方に知ってもらいたいことをまとめました。
プレゼンの資料が摂食臨床研究会のメンバーで作ったものもあるため、フリーでの配信、単体での販売はせず、定額制で視聴できる動画のひとつとして配信します。


現在、指導者のための学習ナビゼミはすべてオンラインで実施しています。
今回の学習ナビゼミは12月から3月まで単発で受講できる講座となっており、初回は摂食指導を実施しました。

大学や専門学校での障害者心理、障害児保育、運動障がい教育、病弱児教育、言語聴覚士での授業や山口、防府、下関の子ども発達支援関係機関での保護者向け研修では講演はしてきたものの、久々に教職員の方に向けてのお話しができました。
保護者の方を含め20名の方にご参加いただきました。

対面での演習ではない形で支援方法を伝えることができるのか?
今年4月からの学習ナビゼミをオンラインで演習中心に行ってきており、体制も整い何でもできる感覚になってきています。

今回は参加者の方に事前に食材を用意してもらい、発達段階に応じた食物形態を体験してもらいました。
これは、対面でもそれぞれが食べるのでできます。
ビデオ視聴後、口に運ぶタイミング、ポジショニング、一口量、水分・固形物を食べてもらうためのオーラルコントロールの仕方など、オンラインでこれを画面でどう伝えるかが問題です。

それがまあまあうまくいったのです!もちろん、対面に越したことはありませんが、ポジショニングは実際の介助法を見せながら、画面向こうでは枕や人形で行ってもらいました。
オーラルコントロールも同様です。

一口量の多さは、ビスケット丸々一枚を口に頬張ってもらい、舌が動きにくく丸呑みになることを伝えました。

運ぶタイミングの体験は、ビスケット1/4を3つ用意してもらい、こちらで勝手に10秒設定し、時間になったら、口に残っていても入れてもらう。
一口目は何とか食べられても、二口目、三口目は、唾液が少なくなり、食塊を作るのに時間がかかります。
同じスピードではないことを伝えます。
固形、水分では飲み込む時間は異なります。

学習セミナーも、その場での指導助言も、摂食指導セミナーもオンラインで可能です!
これからの校内研修の形は変わると思うこの頃です。

◎学習ナビゼミ セレクトコースにぜひ、ご参加ください。詳細はこちらへ


12月5日11時30分からFMやまぐちで放送のマダパナの収録でした。
今年最後のお題は、『衣服の着脱』。
日頃何気なく脱ぎ着しているのを、あらためて、子どもの発達段階に沿って分析すると、子どもが習得していく過程をすごいなぁと感じます。

一部ご紹介します。
1歳半頃、垂直報告に輪抜きができるようになり、身体の内側に向けて、引く方向にできるようになります。
単発的動きだったのが、方向を伴う動きができるようになります。
着脱は、方向の切り替えを伴う活動のため、発達の段階に沿って、できるところから行っていきます。
まずは、上に引き上げ脱ぐこと。
活動が見える靴下で、つま先まで脱いだところから引っ張って脱ぐことから。
すべてにおいて、ゴールに近いところからひとりで行うようにします。

順番

ボタンは、上から順番に行うのでなく、3つフォールがあるとしたら、上と下をはめておき、固定し、真ん中から行います。
1.上と下を固定し、子どもが行うのは真ん中だけ。
2.上と真ん中を固定し、一番下だけ行う。
3.真ん中と下を固定し、上だけ行う。
4.上から順番にはめる。(上だけはめておき、真ん中、下の順番で行ってから、全部はずす)

ポイント

ボタンホールが大きいものを用意します。
ボタンを穴に入れるのではなく、穴に親指と人差し指を入れてボタンを迎えにいくようにします。
ボタンホールの切り込みが、縦だったり横だったりするので、手首を動かしてボタンの向きを調整しながら穴に入れるのは難しいのです。

これから着るコートやジャンパーの着方

首の部分を一緒に持ちながら、片手を入れます。
次にもう片手を袖の高さに挙げながら入れるのは大変なことです。
ではどうするか。
身体を入れる側に傾けると、袖もダラリと下がるので入れやすくなります。

宮城武久先生の教えも参考にしながら、子どもの発達と絡めて行動を見ていると、子どもって毎日が新しいことを学んでいるんだなぁと感じてしまいます


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