体験型で学ぶ学習ナビゼミ
体験型で学ぶ学習ナビゼミ
当センターでは、年2回の春季セミナー、夏季セミナー以外にミニセミナーや研修など学習ナビゼミを実施しています。
今回は2つのナビゼミをご紹介します。
テーマ1
子どもが抱える国語の長文読解と算数の単位変換の困難さを発達障がいの子どもたちの特性から考える。
今回参加されたのは、山口大学に長期研修で行かれている8人の先生方です。
センター見学の希望があったので、午前中にミニセミナーを行いました。
1.講義と演習
まず、長文読解の解き方の方略を話し、発達障がいの子どもたちはどんなところで困っているのかを、自閉症スペクトラム障がいの場合、言語性学習障がいの場合、非言語性学習障がいの場合、注意欠陥/多動性障がいの場合、それぞれの立場で話しました。そして、教え方の演習です。
2.ワークショップ 単位変換の教材
グループで紙だけ作る単位変換の教材を考えてもらいました。
どのグループもアイディアあふれた教材を作っていました。
テーマ2
摂食指導と発達を促す食物形態について(体験型)
こちらのテーマの参加者は、ダウン症の赤ちゃんのお母さま5名とゲストの子どもたち。
ダウン症の子どもたちは、筋力の弱さから口唇で食物を捕らえず舌を出して捕らえがちです。
だから、赤ちゃんの段階の適切なかかわりが大切です。
摂食指導と発達を促す食物形態について、食物を用いながら体験型で進めました。
みなさん、とても熱心に受講されていました。
不適切な食べ方を身に付け、自我が芽生え拒否が始まってからでは、なかなか受け入れが難しいです。
8ヶ月から1歳までの、ちょうど離乳食初期~中期の赤ちゃんが参加されたので、お伝えできて良かったです。
防府市に、ダウン症のあかちゃんの会、ことりの会が立ち上がりました。
摂食指導、動作法、認知面での学習を積極的に取り入れようとしているエネルギッシュなご両親に温かく育てられている赤ちゃん11人です。
※次回は7月3日です。
やまぐち発達臨床支援センターで摂食指導第二段、「発達段階に即した食物形態を作ろう!」をテーマに、おでん、豚かつを再調理する予定です。
◎このように当センターの「学習ナビゼミ」では、指導者の方や保護者の方が今必要な学びを講義と体験で実施しています。ご要望などございましたら、お気軽にご相談ください。