わかった!できた!が得られる授業にする取り組み
先日、定期的に行って25年になる山口特別支援教育臨床研究会を開催しました。
特別支援教育臨床研究会とは、特別支援教育に関心、興味のある方なら職種を問わず、どなたでも参加できる会です。
様々な立場の方々と一緒に研究会を行っています。
今回の課題提供は、特別支援学校2年目のA先生です。
初めて算数の時計の指導をすることになり、子どもの実態把握、算数の指導法がわからずやってきたが、果たしてこれで良かったのかという内容です。
保護者参加の中、まず、教員の立場であるにもかかわらず、わからないことが言え、学ぼうとしている姿勢があることを誉めました。
学びに積極的なそんな先生が増えることを願い、保護者の方は責めることなく称賛。
とはいえ、何をどこから伝えるか、とても2時間では伝えきれないと判断しました。
そこで、白紙と付箋紙を持ってきて、参加者に配布します。
それぞれで時計の学習に必要な力、そして、時計を教える前に付けておく力を書き、KJ法(※1)で分類します。
全員でワイワイ!!
お母さん方はさすがセンターで鍛えられているだけあって鋭いです。
最後に虹とおひさまの教具を紹介し、時計のマニュアルを配り、参加者のO先生の自作教材の紹介しました。
何とか2時間で終わり、A先生にみんなで作ったまとめの模造紙をプレゼントしました。
私が教員1年目の年、名前だけの教員がイヤで、あちこち研修に行ったことも話しました。
働き方改革で、教材を作ることや自主研修を奨励されなくなった時代ですが、子どもファーストでなければならないのに、何かおかしいと感じます。
(※1)KJ法とは
考案者の川喜多二郎氏の頭文字からKJ法と言われています。
収集した情報をカード化し、同じ分類のものをグループ化することで情報の整理や分析を行うものです。
あるテーマに対して、参加者が自由に意見を述べた(ブレーンストーミング)情報を整理する場合に用いられています。