子どもが私たちの先生になった出来事
あれ?
2週間前までは、出されたプリントを何枚でもこなそうとしていたAくん。
まだ、発語もなく文字や数字を書くことは難しいけど、透写(なぞり書き)のプリントは何枚でも自分からやりたがっていたのに…。
その前は、相手を意識することなく、思いを持って離席して、呈示された課題で新奇性のあるものには取り組んでいました。
お母様いわく
一週間前から、自分でもできることもやらずに全部手伝ってもらうことを要求するようになったとのこと…
何があったんだろう!
お母様は、わがままになったと言われたが…。
このところ、小集団キッズでも周りに合わせようとしたり、かかわろうとしたりする様子が見られるようになっていました。
『おかあさん、最近、からかいがみられない?』
そうそうと、お母さん。
『私が行く先々で、とおせんぼするようになったんです。』
これは、わがままでなく、人を意識し、反応を楽しんでいるようになったこと、一緒にやりたいの現れ。
手を添えて一緒に書くとうれしそう~~!
『一緒にするって、何でもやってもらうことではなく、それぞれ協力しあってやることなんだよ』と、私が袋を広げ、中に教材を入れてもらったり、私が袋を持ち、輪ゴムを渡し、輪ゴムをかけるお手伝いをお願いすると、やってくれました。
Aくんの行動をわがままとみるか、一緒にやりたいとみるか。
捉え方にとって、子どもへの対応も、教える内容も違ってくる。
またまあ子どもが、私たちの先生になった出来事でした。