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大学を卒業後、小学校、中学校教員の経験を経て、東京都新宿区立新宿養護学校に籍を置くことになりました。
ここでの教員生活が今の私の原点です。
寝たきりの子どもたちを前に、教師という肩書きだけでは何もできないことを痛感し、一年目に身体の訓練を学び、学習指導、食べることに困難を抱える子どもたちへの摂食指導を猛勉強しました。
養護学校の教師として、子どもたちと向き合い、教育するためには、私自身に教科書が必要だと感じたからです。
この時の学びは今の心理リハビリテイションやつばき教育研究所理事長宮城武久先生や教材の神様の水口 凌先生との出会いにつながっています。
さらに新宿養護学校3年目に、もっと子どもたちによりよい訓練や学習指導ができるようになりたいと、専門性を付けるために筑波大学大学院に入学し、運動障害を専門に学んできました。

その後、縁あって山口県に来て、養護学校を経てつばき教育研究所山口分室として出発し、平成12年にはNPOの認証を受けることになりました。
この時点で既に100名を超える子どもたちが在籍していました。

学習に困難な子どもたちがどうしたら分かるようになるのだろうか、どのように教えたらよいのか、教材をどう使うと効果的なのかなど、日々目の前の子どもの状態に合わせて奮闘していました。
指導中でも、子どもが理解していないと判断したら、その場で教材をカスタマイズすることもあります。
また、子どもの多様な状態に対応できる教材開発や、学習指導法を研究したりと、子どもの理解を深めるために多くの時間を費やしてきました。

こうして長年学習指導を行ってきて、「先生、わかった!」、「先生、できたよ!」こんな言葉を聞いた時に、できるようになった、分かるようになった子どもの達成感は指導者の私たちの達成感や満足感に繋がっていることを実感しました。
夜遅くまで、スタッフと教材の試作品を作ったり、指導法について研究してきたことが報われたと感じる瞬間でもあります。
「今日の行いが誰かの生きる糧になる」、だれもがそのような仕事をしたいと思っているのではないでしょうか。
私たちの「寄り添い、共に喜び、支援する」活動が多くの指導者の方のお役に立てることがあるのではないだろうかという思いで、開設以来ずっと継続的にセミナーを開催しています。

目の前の子どもの幸せは私たち指導者の幸せにつながっいている、長年学習指導を行っている私の結論です。
これからも、学習に困難な子どもたちを幸せにできる指導、教材開発、セミナー開催を行ってまいります。

現在、アマゾンKindleにて、創刊号から第3号までの指導実践とセンター立ち上げの時の思いを、電子図書とペーパーバックで販売しています。振り帰り、読み返してみると最初の思いが今に続き、ブレていないことを感じます。

7月開催の夏季セミナーは子どもたちの生活に直結する「お金の学習」です。
最終的に必要額が子ども自身でお財布が出せるようになることを目標としています。
そのためには、いきなりお金の学習に入るのではなく、段階を踏んでいく必要があります。
まずは数の基礎概念をしっかりと学びます。

今回は、6月23日に発行した書籍「発達に遅れがある子どものためのお金学習」を教科書にして、学んでいただきます。
基礎からしっかりと学べる工夫を詰め込んだ書籍です。
教材(ペーパークラフト)も付いているので、本文内で紹介されている指導をそのまま練習でき、そのまま指導に利用できます。
また、本文中の指導を動画で視聴することができるので、正しく指導法を習得できます。

2022年7月夏季セミナーの詳細/お申し込みはこちらへ


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