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今回は長年関わっている養護学校をご紹介します。

17年前から外部専門家として養護学校の学習、摂食指導をしています。
先生方は毎年担当が代わりますが、私は小学1年生からずっと見守れる立場であり、昨年のことを繋ぐ役割を担っています。

学習場面に入り、持参した教材を使ってその場で子どもができる場面を先生に見せます。
そして、学習の系統性を紙で説明し、次のオーダーを出して、少し先の将来像を伝えます。
毎年、子どもの担当が代わっても、教材と理論は引き継がれます。
小1からの様子を知っているので、私自身も子どもたちの成長を感じてうれしいものです。
その積み重ねで、先生方にそもそも論から話さなくてもよい関係ができていますし、いろいろな知恵を共有できます。

まず先生の指導を見て、代わり、アセスメントして課題を提示し子どもを変えます。
そして、先生にはその場で、指導の系統性から考える今の力と次の段階、具体的な指導法と教材を、簡単に1枚の紙に書き、オーダーを出して終わりです。

先生は子どもを導く指導者

どの先生方も自作教材でかかわるのが当たり前であり、目的を持って個別指導に臨んでいます。しかも、毎日同じメニューをこなすのではなく、次のビジョンを持って試行錯誤の中で、よりよい方法を模索している様子がみられます。だれ一人子どもを壁に向かわせて、できる課題ばかりさせている先生はいません。
確認のため、ひとりでさせていることはあっても、基本的なスタンスは指導者です。支援でなく、あくまでも、先生は子どもを導く指導者です。

高いレベルでの指導を実践

県内の教材のスペシャリストの先生が同行された際に感想を聞くと、「見に来ているからと即席で設定したものでなく、ずっと継続して指導されていることがわかる。」といわれていました。
子どもに対面でかかわり、常に子どもの視線の先を見ながら、次にどうなって欲しいかのビジョンを持って、指導法の質問が出され、説明に納得されています。すぐ理解できるだけの知識も十分に備わっています。

栄養士さんの姿勢

給食の栄養士さんの姿勢もすばらしいものです。その日のその子の状態に合わせた食物形態を提供するだけでなく、栄養士さんの方から学習食のことばが出るのは素晴らしいことです。

その場で子どもを変えれば、先生は変わる。子どもがわかれば、先生は変わる。
できる姿は驚きであり、無限の可能性を感じます。保護者の方も同じことが言えます。
そして、先生、お母さんが子どもを変えたと実感した時、先生、お母さんは、考え方も子どもに対する姿勢も変わります。そして、わかった子どもの表情が活力となり自信となります。

長年かかわっている養護学校では正の連鎖で専門性が高いと感じています。たくさんの方に紹介したい学校です。


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