ソーシャルスキルトレーニング
先日、1年生きっず5名参加の指導を行いました。
県内は下関市、岩国市で学校が始まり、山口市でも今週から始まる学校もあります。
防府市は25日から登校予定です。
今回の指導は、名前を書く練習から始まり、掃除の仕方を学習しました。
お掃除は学校が始まったらいつかはやることであり、人が社会でほかの人と関わりながら生きていくために欠かせない、ソーシャルスキルトレーニングも兼ねて行いました。
まず、雑巾絞りです。
程よい力を入れながら、左右の手の向きを変えて絞ります。
床を拭く時には、お尻と膝を浮かしながら移動する、これが難しい!身体の協調運動です!
次に掃き掃除です。
これは、ちりとりを持つ人と協力しながら、ゴミを集めます。息を合わせないと!!
いろいろな教育的意味を持たせる掃除の学習で、何とかきれいになりました。
ソーシャルスキルとは…
ソーシャルスキルとは、うまく社会と付き合っていくためのコツと考えます。社会性とも言われます。
●対人関係をうまく持つためのコツ
すべて相手の意見に従うことではなく、その中に自分の思い、考えを上手に伝える技術も必要です。コミュニケーションスキルを高めることも大切です。
●身の回りのことができるコツ
手指の功緻性を高めることにより、裁縫、料理等細かな作業が上手にできます。また、効率良くできるためには、優先順位を即座にことも大切です。
●整容
人に見られていることを意識しながら、TPOを考慮した服装や身だしなみ、爪、頭髪、口臭、体臭‥など
まだまだありますが、これらは、うまく生きていくコツでもあり、身を守るコツでもあると思っています。
自粛生活で思うこと
昨年、県外の大学に入学した長女が、自粛前の春休みから現在も帰省しています。
高校までは部活、受験勉強で明け暮れ、独り暮らしに向けて、伝えたかった家事、金銭管理等ほとんど伝えないまま入学式を迎えました。
入学後、慣れない一人暮らしに食事を作ることもなかなか理想通りにはいかず、コンビニのお弁当や外食にも大いに助けられていたようです。
親としては健康面を心配しつつ、料理を始めとする家事をもっと伝えておくべきだったと反省しておりました。
また、独特の考えを持っている子のため、人間関係がうまくいくのかも大きな心配事でした。
しかし、自粛生活により今、突然生まれた親子のこの時間は、それを教える絶好のチャンスです。
この1年間での苦労話を聞いたり、将来の夢とそれに向けたプロセスを語り合うこともあります。
高校まで、親に指示されて行動していた関係から、人生の先輩の話を聞きながら自ら行動に移そうとする関係に変わっています。
親として、人生の先輩としてソーシャルスキルである、対人関係をうまく持つためのコツ、身の回りのことができるコツ、整容など改めてきちんと伝えるチャンスと捉え、この時間を大切にしています。