子どもたちの気持ちになってみてください。せっかく紙に書いて答えたものを「間違っている」と指摘されて消されるのはかなりのダメージです。
では、学習に集中でき肯定感を実感しながら学習するにはどうすればよいのでしょうか。

否定しないでやる気が上がる魔法の教材

質感のある木の教材を使う

人は金属やプラスチック製品に触っている時より、木材に触れている時の方が脳が活性化し、血圧が安定してリラックスしているということがわかっています。
木製の教材を使用することで、安定し落ち着いて学習に取り組むことができます。

消さなくてもよい教材を使う

・・・・

自ら問題に向かう気持ちを持たせる

指導者から「わかった?」を聞かれ、わかっていないにもかかわらず、「はい」と答えてしまう子どもたちはどこかでつまずいています。教え込むのでなく、子どもが「ハッ!」と気付く指導を行います。

学習の現状

学習内容が増え、「思考力・判断力・表現力」を要求され、以前よりも、どのように答えを導き出したのかを言語化することを多く要求されるようになりました。
算数・数学領域は系統性がある積み重ねにより理解していく教科です。
一つの単元を学ぶ時間が短い中、わからないまま次の単元をこなさなければならない状況を実感しています。

短時間でハッと分かる指導法が必要

子どもたちの笑顔が増えるためには、短時間でハッとわかる指導法を模索する必要があると考えます。
そのためには、かかわり方、教材の工夫、短時間で加工できる教材、目の前の子どもの困りの内容に気付く目・・・たくさんのことを指導者は要求されます。
ひとりで抱え込むのでなく、知恵を出し合う時にきているのではないでしょうか。
センターでも、セミナーWeb相談など、さまざまな方法を考えていきたいと思います。

【セミナーで学ぶ】教え込むのでなく、子どもが「ハッ!」と気付く指導

春季セミナーに引き続き、7月開催の夏季セミナーは「一年生のつまずきが算数嫌いになる!?算数の学習 たし算・ひき算・くり上がり・くり下がり・文章題まで」をテーマに実践的形式の学びの場です。


一生懸命やってきたからといって、必ずしも理想通りの結果が出るとは限りません。しかも日々努力を重ねてきたとなると、結果が出せなかった現実に冷静に向き合えず、「向いていなかったのではないか」、「このまま続けても時間が無駄になるのではないか」、「本当はもっと違うことがしたかった」と思いがちです。
親や指導者の立場になれば、こういうときにどう声をかけるべきなのか悩むものです。
特に親御さんとなると、これまでのわが子の努力を一番近いところで見ているわけですから、子どもと同じように落ちこんでしまうかもしれません。

ある学生との出会い

長く競技生活をしているある学生が、大切な大会でよい結果が出せなかった後、「本当はもっと違うことがしたかった…。」と話してくれました。
まさに、現実と冷静に向き合えず、「向いていないのではないか」と感じ、時間だけが過ぎていくことに不安になっていたのでしょう。
なんの根拠もなく大丈夫とは言えません。しかし、その学生には「冷静に判断する時間」が必要でした。
そこで、時間をかけて少しずつ、私の思いをお話しました。

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落ち込んでいる時に、良い判断はできません。大会直後の今は、ここ数年結果が出なかった競技が嫌になっているのでしょう。

しかし、まだ努力の過程であり、将来的に伸びしろが残っています。
仮に今、辞めて他に行って結果が出なかったら、必ず辞めたことを後悔します。今は、やってきたこの競技だけに嫌気が差しているだけではないでしょうか。

他に移ったとしても、それがうまくいかなかったら、その競技を嫌になります。
しかし、今の競技の最大の大会で最高のパフォーマンスを出して、その時にこれで良いのかと向き合い、辞めて他に行くとしたら、その時は、やってきた競技もやってきた自分も嫌にはならず、自信になります。

その時に他に行くとしたら、かなりの覚悟であり、たとえそれがダメになったとしても、競技に嫌気が差すのでなく自分の選択に責任を持ち、決めた自分に向き合えます。

その時、誰が何を言ったかは問題でなく、決めた自分に責任を持ちましょう。
その時はみんなが応援してくれます。家族やあなたを支えてくれている人たちは不確実なこと、これからどうなるか不安なことに対して、理解されないかもしれません。
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その後、その学生は冷静な気持ちを少し取り戻し、「大きな試合で結果を出して、その時の自分と向き合い、判断します。」と話してくれました。
今後、学生が今の競技を本当にやめてしまうかもしれませんが、今の感情だけで判断せず、少し、考える時間ができたことを嬉しく思いました。
そして、学生の「頑張ります!」の笑顔に、実は私自身が大きなエネルギーをもらっています。


X,Yの文字の式の学習は、いつ頃行う学習でしょうか?

今は6年生の内容です。以前は、中学校1年生の期末試験で出題される内容でした。

コンパスの学習はいつでしょうか。

実は3年生です。指先の巧緻性がまだ巧みでない時にコンパスを使います。

そして時計の時間の学習は?

1年生です。

コンパスを動かすことは難しい

コンパスは、非利き手で紙を抑えながら、利き手の指先だけで動き調整しながら、そして、目は終点を見ながら〇を書きます。  
子どもたちはとても困っています。あるお子さんは、夜11時まで、ぐるぐる回す練習をしていました。
始点と終点が一致しないのです。

解決策

そこで、持つグリップを太くし、丸く溝を作り、ただ回す練習を行いました。みんなと同じ形のコンパスで書かなくても、丸く書けたら良いことを伝えながら…。

小学校の算数学習はスロースタートからのハイペース

小学校に入ると、算数では、まず、絵に描かれたものの数を数えることから始まります。スロースタートです。
しかし助走はスローでも、途端にハイペースになります。その加速度に付いていけない子どもたちが多いですね。

入学前の準備が必要

1年生の1学期中旬には、10の補数、たし算ひき算の文章題、2学期に入ると1桁同士の繰り上がり繰り下がりのひき算へ。
2年生では、縦式に入ります。その前に、縦式にした方が解きやすいような、28+3=なんて繰り上がりの問題も・・・。
そのペースに付いていくためには、入学前にすでに数の概念、簡単な文章題をこなせる語彙力が必要となります。

【数の概念】物をかぞえる・・・数えることができるためには

  1. 数詞 いち・に・さん・・・のことばを知っていることと、順序良く言えること
  2. 数字 1,2,3の記号が数を表す記号であること
  3. 数対象 〇〇〇を数える時、1つの対象にひとつのことばが対応できることと、数える対象をまとまりとして目でとらえること。数えたところを覚えていること。

数の対象をひとつずつ目で捉えながら、数詞を対応させていきます。そして最後のことばが順序数で一番大きい数であったり一番多い量であったりすることを理解していきます。
4歳頃、数の保存の概念を獲得します。これは、下の絵のように、配置が違っても、大きさが違っても同じ量であることがわかることです。
どっちが多い?と聞くと、最初は空間が広い方が多いと感じます。徐々に空間や対象の大きさにとらわれることなく理解していきます。


これも3

これも3


【数の概念】ことばの理解


ことばの理解も必要です。多い=大きいと言ってしまう子どもたちもいます。
また、りんごもくるまも「いっこ」と言ってしまう子どもたちもいます。
「あわせて・みんなで・ふえると」「へると・なくなると・ちがいは」などの立式につながるキーワードのことばの意味が理解できない子どもたちもいます。
文章題を行うにあたって、これらの力も要求されます。家庭でも生活の中で意識しながら使うことも大切ですね。

算数の学習のためのセミナー開催

センターでは、2019年3月に開催しました春季セミナーで、数の概念から数えること、たしざんにつながる数の分解・合成について、演習を行いながら進めてきました。
1日では終わらないほどの内容でした。「たかが数える」だけと思われるかもしれませんが、半日かかっても教え方を学ぶのは簡単なことではなく、子どもが理解するのに時間がかかる内容なのです。
2019年7月開催の夏季セミナーは、文章題、繰り上がり・繰り下がりの学習の教え方と子どもの学び方を2日間かけてお伝えします。繰り上がり、繰り下がりの内容は、実際お持ち帰りの教材を使用します。

夏季セミナーの詳細は随時メルマガ、Facebookページ、ホームページ等でお知らせしてまいります。
どうぞ、チェックしてみてください。

夏季セミナーお申し込みはこちらへ


当センターでは、年2回の春季セミナー、夏季セミナー以外にミニセミナーや研修など学習ナビゼミを実施しています。
今回は2つのナビゼミをご紹介します。

テーマ1
子どもが抱える国語の長文読解と算数の単位変換の困難さを発達障がいの子どもたちの特性から考える。

今回参加されたのは、山口大学に長期研修で行かれている8人の先生方です。
センター見学の希望があったので、午前中にミニセミナーを行いました。

1.講義と演習

まず、長文読解の解き方の方略を話し、発達障がいの子どもたちはどんなところで困っているのかを、自閉症スペクトラム障がいの場合、言語性学習障がいの場合、非言語性学習障がいの場合、注意欠陥/多動性障がいの場合、それぞれの立場で話しました。そして、教え方の演習です。

2.ワークショップ 単位変換の教材


グループで紙だけ作る単位変換の教材を考えてもらいました。
どのグループもアイディアあふれた教材を作っていました。


テーマ2
摂食指導と発達を促す食物形態について(体験型)


こちらのテーマの参加者は、ダウン症の赤ちゃんのお母さま5名とゲストの子どもたち。
ダウン症の子どもたちは、筋力の弱さから口唇で食物を捕らえず舌を出して捕らえがちです。
だから、赤ちゃんの段階の適切なかかわりが大切です。

摂食指導と発達を促す食物形態について、食物を用いながら体験型で進めました。
みなさん、とても熱心に受講されていました。

不適切な食べ方を身に付け、自我が芽生え拒否が始まってからでは、なかなか受け入れが難しいです。

8ヶ月から1歳までの、ちょうど離乳食初期~中期の赤ちゃんが参加されたので、お伝えできて良かったです。
防府市に、ダウン症のあかちゃんの会、ことりの会が立ち上がりました。
摂食指導、動作法、認知面での学習を積極的に取り入れようとしているエネルギッシュなご両親に温かく育てられている赤ちゃん11人です。

※次回は7月3日です。
やまぐち発達臨床支援センターで摂食指導第二段、「発達段階に即した食物形態を作ろう!」をテーマに、おでん、豚かつを再調理する予定です。

◎このように当センターの「学習ナビゼミ」では、指導者の方や保護者の方が今必要な学びを講義と体験で実施しています。ご要望などございましたら、お気軽にご相談ください。


幼児さんが通う複数の通園施設に訪問し、食事の相談を受けています。
どこに行っても、お母様からの相談内容のNo.1は、偏食が多く、食事が摂れない、ということ!
そこで ・・・

お母様方のミニ研修としてやってみました!!

  1. 今日の給食で食べたものと食べなかったものを書いてください。
  2. 次に食べなかったものは、家でも食べないか、家では食べるか。
  3. いつも食べるもの、食べないものをリストアップしてみよう。
  4. 隣りの方と見せ合って、食べるもの、食べないものの共通点を考えてみよう。謎解きを行います。

食べないものの共通点を見つける!

食べないと思い込んでいても、意外と食べていることに気付きます。
そして、食べないものの共通点を見つけることができます。
家では食べないけど、園では食べるならば、感覚的に受け付けないものではなく、環境の力、集団パワーを使いながら食べるようになりますね。

食べる共通点のエッセンスを加える!

食べる共通点が見つかったら、食べないものに、食べる共通点のエッセンスを加えて、調理を工夫してみてください。
たとえぱ、堅いものでないと食べない、ご飯が食べられないお子さんに焼おにぎりにして渡したら、美味しそうに食べていました(^-^)/

決めつけない!

この子はこれは食べない、と、決めつけてはいませんか。
大人が偏食にしている可能性もあります。
食べて欲しいものを、小さなおかず入れに入れて、園に持たせて、先生に協力してもらったこともあります。

偏食は発達の現れ!

偏食は、ものを見る力の育ちを表します。
発達の現れです。弁別につながります。
ものを見る、見分ける、見比べる、そして模倣する、発達の過程でのことで、理解面が育ってくると、偏食も乗り越えていける可能性が大きいです。


大人が諦めないこと。諦めないをあきらめない、チャレンジし続けることです。


柔軟な気持ちが大切!

でも、その前に、そのたべものは、どうしても食べないといけないものなのでしょうか。
生野菜でなくても温野菜や野菜ジュースで代替えできます。
少し柔軟に捉えると、お母様はらくになりますよ(^-^)/