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先日、『ザ!特別支援』 オンラインで語り合う会2回目を行いました。
今回は北海道、東京2名、石川、新潟、埼玉、兵庫、広島、山口から9名の参加でした。

山口県の特別支援学校は25日から再開ですが、他県は6月からの再開。
それも初日から昼食がある県、段階を設けながら分散登校から始める県と、取り組みは様々です。
それぞれ、開始するにあたっての配慮事項を共有した後に、グループセッションにて、今抱えている課題と解決法を話し合いました。

現場実習のこと、修学旅行のこと、就学相談のこと、極力対面で行わないように工夫しながら実施を考えている発達検査の方法、自宅で過ごす期間が長いため登校渋りを心配していること、身体に接触しないと伝わらない動作の研修のあり方等々。
リモートでは難しいが、この時期にやらなければならないことが山積みです。

2回目のグループセッションは、リモートの可能性についてです。
授業、相談、研修でどのように活用しているか、あるいはできることはなにか?
これも各県での取り組みの差はありながらも、完全に元に戻ることはないこれからの生活に向けて、対面とリモートの融合が必要となります。

それぞれが個人で受けている研修からの報告、各県のガイドラインの共有、東京都のガイドラインで公表してもよい資料をチャットで、その場でファイルを送っていただきダウンロードしました。

思いを語り合い、具体的な対策を伝えるだけでなく、相手の立場になって得策を提案しながら思いを共有しました。
最後は筑波大学の川間氏からのまとめと全員で『頑張ろうエイエイオー‼️』のかけ声で終了です。
来週からのエネルギーになり、今回もまだ夜は冷える北海道の先生が暑くなる程の話し合いになりました。

子どもたちのために何ができるのか
授業にしても保護者の方の相談にしても、新人教員のための研修にしても、提供する側の一方的な思いでなく、まずは相手が何を望んでいるのか、そこを考えることで、思わぬ発想が浮かんできます。

次回は、学校が再開してひと月後、見えてくる課題について話し合いたいと思います。また報告いたします。


昔読んだ山本直栄先生の書籍に感銘を受けました。抜粋の部分もありますが、私なりの性教育です。
性教育をいつから教えるの?と良く相談されますが、すでに小さい頃から始まっています。

まず、物を大切にすること、人を大切にすること。
そして、自分を大切にすることです。
自分のからだは自分の大切なもの。
人のからだは人の大切なもの。
自他の区別も必要です。
自分の大切な物を貸すときには、相手の要求に応えるときであり、相手の物を借りるときは、相手の同意を得たときです。
からだも同じ。
相手の大切なからだに触れるときは、相手の同意が必要です。
だから、小さい頃から、物も人も大切に思う心を育てたいものです。

小さい子どもが性器いじりをするとの相談があります。
これは、心の杖なのかもしれません。
また、性器に触ることを汚いと制止し続けると、トイレで触れなくなったり、自分の性器を入浴時に洗うことができずに感染症になることもあります。
「いつ、どこならば」のTPOを伝えることが大切だと思っています。
自分のからだは自分のものですから…。

思春期に女の子はナプキンを使うようになります。
ナプキンの袋を破ったりする時に指先を使います。
指先を使う機会はたくさんあります。
人に頼りたくない場所で一人で対応できる力を付けるためにも、小さい頃から、指先を使う学習は大切です。

プライベートゾーンということばがあります。
水着で隠された場所です。
ここは大切な場所であり、男性性、女性性も表します。
男性らしさ、女性らしさは小さい頃から服装で身に付いているかもしれません。

このように、性教育は、思春期になって慌てて考えることではないと思います。

家にいてできること、パジャマで1日過ごすのでなく、メリハリのある生活の中で、家庭でできることを考えてみてください。

先日、3人の小学生のお子さんを持つお母様から、家事をやったら、1pay渡すシステムをうかがいました。
「10円が今やpayかあ~~」と、微笑ましかったです。


先日、1年生きっず5名参加の指導を行いました。
県内は下関市、岩国市で学校が始まり、山口市でも今週から始まる学校もあります。
防府市は25日から登校予定です。

今回の指導は、名前を書く練習から始まり、掃除の仕方を学習しました。
お掃除は学校が始まったらいつかはやることであり、人が社会でほかの人と関わりながら生きていくために欠かせない、ソーシャルスキルトレーニングも兼ねて行いました。

まず、雑巾絞りです。
程よい力を入れながら、左右の手の向きを変えて絞ります。
床を拭く時には、お尻と膝を浮かしながら移動する、これが難しい!身体の協調運動です!

次に掃き掃除です。
これは、ちりとりを持つ人と協力しながら、ゴミを集めます。息を合わせないと!!
いろいろな教育的意味を持たせる掃除の学習で、何とかきれいになりました。

ソーシャルスキルとは…

ソーシャルスキルとは、うまく社会と付き合っていくためのコツと考えます。社会性とも言われます。

●対人関係をうまく持つためのコツ
すべて相手の意見に従うことではなく、その中に自分の思い、考えを上手に伝える技術も必要です。コミュニケーションスキルを高めることも大切です。

●身の回りのことができるコツ
手指の功緻性を高めることにより、裁縫、料理等細かな作業が上手にできます。また、効率良くできるためには、優先順位を即座にことも大切です。

●整容
人に見られていることを意識しながら、TPOを考慮した服装や身だしなみ、爪、頭髪、口臭、体臭‥など

まだまだありますが、これらは、うまく生きていくコツでもあり、身を守るコツでもあると思っています。

自粛生活で思うこと

昨年、県外の大学に入学した長女が、自粛前の春休みから現在も帰省しています。
高校までは部活、受験勉強で明け暮れ、独り暮らしに向けて、伝えたかった家事、金銭管理等ほとんど伝えないまま入学式を迎えました。
入学後、慣れない一人暮らしに食事を作ることもなかなか理想通りにはいかず、コンビニのお弁当や外食にも大いに助けられていたようです。
親としては健康面を心配しつつ、料理を始めとする家事をもっと伝えておくべきだったと反省しておりました。
また、独特の考えを持っている子のため、人間関係がうまくいくのかも大きな心配事でした。
しかし、自粛生活により今、突然生まれた親子のこの時間は、それを教える絶好のチャンスです。
この1年間での苦労話を聞いたり、将来の夢とそれに向けたプロセスを語り合うこともあります。
高校まで、親に指示されて行動していた関係から、人生の先輩の話を聞きながら自ら行動に移そうとする関係に変わっています。
親として、人生の先輩としてソーシャルスキルである、対人関係をうまく持つためのコツ、身の回りのことができるコツ、整容など改めてきちんと伝えるチャンスと捉え、この時間を大切にしています。


毎月第3金曜日にFM山口の子育てのハテナがわかる25分『wadapana』に出演し、子育てのことなどお話しています。
今回は、1歳半検診と3歳児検診についてです。
コロナの影響で、1歳半検診と3歳児検診ができません。
3歳までに8回の定期検診があり、3歳児検診は小学校前の最後の検診です。
この2つの検診は、母子健康法で定められており、大切なものです。
そこで不安を抱えるお母様へのメッセージをさせていただきました。

個人差、性格かもしれません。
でも背景に発達障がいがあるならば、『様子をみましょう』は何のサポートにもなりません。
ただ長い時間不安を抱えるお母様と、長い時間混沌とした状況の中にいる子どもたち。

検診の代わりに、相談機関は、オンラインで自宅の様子を把握したり、いつでも相談に応じられる体制を整えることが必要です。
今回の電話での収録で、そんなことを考えさせられました。


昨晩、虹とおひさま主催、当センター監修で特別支援教育指導者のためのオンラインナビゼミ1回目が開講しました。
ZOOMミーティングに14名ご参加いただきました。
児童デイサービス運営の保護者の方、ベテランの先生方、新人+学生が4名、大学教官3名の多彩な顔ぶれです。
東京、広島、山口が繋がり、ちょうど誕生日だった先生へ、参加者全員で歌の大合唱をプレゼントしほっかりした気持ちで終えました。

内容は、とことん学習場面のビデオ分析です。
数秒の動画を何回も見直し、3グループに分かれてのブレイクアウトセッション。
新人、ベテラン、県を越えた人たちが共通の基盤で話し合います。
一瞬の子どもの視線が、課題ができたできないを表している場面。
最初のグループ発表は、所感、判断が多く、うまくまとめようとしていましたが、回数重ね、「手は?目線は?その時指導者は、子どものどっち側にどう呈示した?」と細かくなっていきます。
とにかく事実を見逃さないことが大切です!!
その積み重ねが目標に向けてどこまで達成できているかの判断につながります。

特に、今年度は子どもたちと直接学習する時間がどんどん減っていいきます。
子どもたちと会う前に、一瞬のできたの事実を見逃さない目とその時どうかかわったかを細かく振り返り、分析できる力を付けておくことで、短い学校生活でも達成できたと判断できることは多いものです。

子どもを教える教員、学生や現職教員の学びを保証する立場の研修機関や大学教員、学校休校に伴い子どもたちとの時間が増えて、多くの活動メニューを実践せざるを得ない児童デイのスタッフ、通学できなくても同じ学びを課せられている学生たちと、それぞれ違う立場で、それぞれの環境で、見えない未来への不安を抱えながらも、同じ土俵でビデオを見ながらあれこれ話す時間は充実していて、楽しい学びの場となりました。

これまでは、場所や時間を設定してセミナーを開催しないとできないことが、ネットワークを活用してパソコン上で可能になります。

来週から、非常勤で行っている大学と専門学校がオンライン授業になりますが、準備がかなり大変ではありますが、工夫次第で可能性は無限大にも感じています。


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