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担任が〇〇先生という△△から来られた人で・・・。
印象と評判が違うんだよね~とか、話を聞いてくれる先生ですよとか。
しっかり見ているんですね~。

心理学的には、第一印象は、視覚情報と聴覚情報です。
第二印象は、会話の内容と受け応え。メモを取る等真剣に聞く姿は印象いいとも。
スリーセット理論。
3回で決まってしまいます。
もし、印象悪かったかなと思ったら次に印象良くなるようにします。

子どものことをどれくらい知ろうとしているか、どれくらい事前に情報収集しているか。
12年間の限られた学校生活。
実態把握に時間をかけずにいかにバトンタッチがスムーズであるか。
保護者の方は期待されています。
もちろん、一番緊張しているのは子どもたちですが。
なかなか落ち着かない4月。
センターの指導も少し優しい課題から、負荷かからないよう気配りの月です。


入学の感動の投稿の多い中、受け入れる側もその期待に応える覚悟が必要です。

3月に卒業した娘の4年間の学びを見ていてもそう感じます。
頭が柔軟で好奇心旺盛の時代。
そして、可能性を果てしなく感じる時代。
知識技能が身に付くだけでなく、世界観が変わる!
私たち世代の価値観、あたりまえが通用しない。
新たな価値観にどれだけ適応できるかが問われる。

昼食時間が確保されていない娘の大学は、食べながら授業を受けるのがあたりまえでした。
もちろん教官も認めています。
今時は携帯で検索するため、授業中に操作することを認めている大学が増えています。
いや、禁止する方がおかしいと、大学教官の川間は言います。

相手へのマナーやしきたりが頭をよぎりますが、ただ正面向いて聞いている素振りを見せる学生を期待しているわけではないです。
伝えようとしている内容を理解して吸収して欲しいだけです。
だったら、 どこまで許容できるのでしょう。

机の上に好きなおもちゃや本を置きながら一緒に学習している子どもたち。
それは子どもにとってそこにあることが安定剤であることもあり、難しい問題に取り掛かる前のブレイクタイムの時もあります。
だから、あえてこちらから片付けることを要求しません。
お母さんはハラハライライラしているかもしれません。
相手に失礼だから。
不快感を与えてはいけないから。
勉強に集中して欲しいから。
目を見て話を聴きなさい、と言われますが、目を見たらそこに集中して話が聴けない子どももいます。
だから敢えて目を逸らし、一点を見つめながら話に注力します。

その行動の意味を理解し、集中して見たり聴いたり取り組もうとしてくれることがわかれば、全然不快感は感じません。

授業初日。
お互い相手がどんな人かを探り合う2時間を終え、少し呼吸が合うようになりました。
来週が楽しみです!
来週は、ことばの発達の授業と教材作りです。


またまた、子どもたちに教えられました。

答えはわかっていながら、いつも反対のことばかり答える通常学級低学年のA君。
ご両親は宿題に付き合いヘトヘト。
じゃあ、こっちから反対のことを言ってみようかなと「りんごいくつある?」を「この中にりんごないよね~」と言うと、「あるじゃん、いち、に~」と数え始めた。「すごい!見つけたね」で満面の笑顔。
そんな流れで、本人いわく苦手な算数の問題を次々とこなし、国語にも意欲的になり50分あっという間に終わった!
そのかけひき?やりとりがすごく楽しかった。
もちろんA君も満足そうで、最後書いてもらう「おわります」が「おわりません」と!

1.苦手な子どもへの直球は、受け止める体力のない子どもにとって苦しく、逃げ場を探してしまう。
案の定、それまでの担当とのかかわりの中では、離席することが多かった。

自信なさそうに面接に来られた低学年のBちゃん。
丁寧に書いた漢字に、「すごいね。漢字得意なんだね」にとまどう表情(事前情報で実は苦手と聞いていた)。
九九が8割方、順番に言えるようになっていたので、3年生のわり算の導入を、ミニチュアのジュースやお菓子で行った。そして、最大苦手な時計へ。
どうも時刻と時間のことばが混乱している。
これも、虹とおひさまの大時計を使い、1メモリずつ長針を動かしてもらいながら、私は後を追いかけるように短針を動かし、半分まできたら、時計の絵を描いて半分に折り、ちょうど半分が30分のところだから、「はん」って言うんよ、と伝え、その時の短針も半分のところにあるよね~と伝えながら、1時から12時までぐるぐる動かしてもらった。
次は、時間のことば。「あいだ」をどう伝えたか。
これは、100均のノギスを使い動かし、これを間というんよ。そして、大時計の1時と2時の間へ。
最後は、文章題を切り離し、時刻を問う問題か、時間を問う問題かの分類。
50分のお勉強後、小さい声だったBちゃんが、「お母さん、わたし、ここに通いたい!」と大きい声で。
これまた、嬉しかった。

2.どこでつまずいてわからなかったのかを子ども自身が気付き、そのつまずきを克服したと感じた時、子どもの内在するエネルギーはやる気に変わる!

お母様のかかわりも私も否定・命令・禁止のことばをかけずに学習指導を行なってきた低学年のCちゃんが、春休み、ご家庭で、消しゴムを見るとものすごく不安定になり、お母様はもう教えることを辞めようかと落ち込んだ程だったと、学習後に伺った。
その話を聞かずに、いつものように学習開始。最初から不安定な時にやる行動が見られたので、何かあったなと思いつつ、進めた。
支援学校在籍だが、理解度の高さを知っているため、通常学級と同じペースで行なっており、次学年の内容を教えた。かけざんとわりざんの関係を自ら気付き、ものすごい集中力で、時々止まって考えながら計算問題をどんどんこなしていった。
「すごいね!やったね!」とことばをかけると、「が・ん・ばった!」とたどたどしいことばと笑顔。
家庭での混乱の原因は、特定できなかったが、たぶん、他の療育機関で、「ちがってるよ!」と何回も消しゴムで消されたり、スタッフの他の子への対応を見ることで、消しゴム=自分を否定されたと思ったのかもと。

3.学習途中の子どもにテストをしない。充分習得した時に、自分で修正できる体力を持つ。
子どもが間違った時は、子どものせいではない。間違わせた指導者の責任。

新年度
新たな子どもとかかわるであろう先生方に伝えたい。
子どものわかった!の笑顔は、教える側のエネルギーになる!


先日、三日間に渡る集中講義を終えました。
山口県立大学社会福祉学部で、教員免許取得の12名の新3年、4年生。

病弱児の生理・病理ということで、1日目は病気のことが中心でしたが、後の二日間は、重度・重複障害児のことを講義して欲しいということで、重度の子どもに焦点をあて、認知・摂食・動作(援助、ポジショニング等)を講義と演習で進めました。
3年ぶりの対面での授業。
対面の良さとオンラインの良さを再確認しました。

最後は、進行性疾患の教え子の生まれてから20年間のビデオアルバムを見てもらいました。毎年、今年で最後にしようと思いつつ、観せてきました。

学生へのメッセージは

「今だけを見ないで。子どもたちは、ご家族との長い歴史があり、私たちは、子どもの長い人生の一部をかかわらせていただいている。たまたま巡り会った子どもとのその時間を大切にして欲しい」

「専門的なことを勉強してきて、お母さんの関わりがまずいと思うことがあった時、すぐに指摘するのでなく、長い時間の中でどのような経緯で今に至っているのかを考える。そして、お母さんと一緒に良い方向を模索しながら導いて欲しい」

私が巡り会えた保護者の方に最初に伝える言葉は

「これから、お子さんのことを一緒に考える仲間に加えさせていただいても良いですか」です。

集中講義も講演も一期一会かもしれない。
だから、思いを伝えようと思って話しました。

一日目から少しずつこちらを見つめるようになった新4年生が印象的でした。
最後は一言も逃さないと思わせる真剣な視線で見つめられました。
そして、一日目よりも活き活きした表情を感じました。最後のレポートの締めくくりのことばは、「ステキな教員になりたいです!

三日間15時間ぶっ通しで、身体はヘトヘトでしたが、晴れ晴れした気持ちで校門に向かう満開の桜のアーチを走りました。


早朝4時に目が覚め、大急ぎで支度をして成田空港に向かうことにしました。
今春大学を卒業する娘は卒業式を待つことなく、カナダに留学することなりました。
見送りを夫に任せることにしていましたが、やはり私も見送ることにしました。

成田に向かう新幹線の中で、娘の4年間を振り返ってみました。
新型コロナウイルスの流行により、4年間の大学生活の半分はオンライン。
キャンパスライフをエンジョイした日の方が少なかったくらいです。
幸い、大学1年の春のコロナで閉鎖される直前まで、台湾、フィリピン、ヨーロッパと行くことができました。

さらに、大学生活でもっと色々とチャレンジしたいと、所属していた部活も退部し、NPO法人アイセック・ジャパンに所属し苦しみながらもリーダーとして活動していました。

また、大学の研究会の地方創生プロジェクトに参加し、最後はファミリービジネスのプロジェクトリーダーとして、企業の社長と交流を持つ経験もさせていただいていました。

それでも、長期休みを利用しての留学など入学当初予定していた大学生活でやりたかったことが満足にできず、どこか心残りを感じていたのでしょう。
3年でスタートした就職活動でも、秋入社ができるところをターゲットにしていたことからも想像できました。

今回の留学は半年の語学留学と専門学校に行きつつインターンで仕事もするプログラムで、これに参加するために約一年間、バイトを掛け持ちで渡航費と学費を準備したというのです。
大学生だからできること、やりたいことを事を実現するために必要なことやモノを準備し、実行するプロセスができていることに、わずかながらの成長を感じ、娘の門出を応援しようと見送りに行くことにしました。

ワーキングメモリーの弱さと言語能力の弱さに、親としてずっと心配してきました。
離れていても常に気になっていたから、会えなくなる娘に会っておきたかったのかもしれません。
昨年、母が突然亡くなった時に感じた「後悔」。いつどうなるかわからないから悔いないように、という思いもあったと思います。

こうして、娘の成長とともに常に感じること、それは多くの方の『助け』と『応援』のお陰だということです。
子どもの成長のバックグラウンドには、必ずその成長のきっかけとなるものがあります。

そのきっかけを作ってくれるのは、むしろ親以外の存在であることが多いように感じています。
直接アドバイスをいただくことはもちろんですが、また新たな出会いそのものがきっかけになります。

そのためには、多くの体験をさせることは大切なことです。
体験を通して、これまで自分の身近にいなかった人との出会いがあり、様々な意見を聞くこともあるでしょう。
新しい出会いは新たなことを考えるきっかけになりますし、時に困難に向き合うことになることもあります。
しかし、その困難を困難で終わらせないために、解決のためのプロセスを考えるきっかけになります。

留学する事そのものが目的というより、留学することで出会い、そして考え方、習慣は大きく広がります。
日本人であれば、当たり前のことが当たり前ではないことを知り、困難に直面する事や疑問を感じることもあります。
歴史、宗教、文化の違いを理解し、共に社会性をもって生きていくすべを考えるグローバルマインドは、言語や仕事のスキルと同様に重要となるでしょう。

子どもの社会性は自立していくうえでとても大切な力と言えます。
次代の社会を担うこども一人ひとりの育ちを社会全体で応援する
私たちセンターもそのような役割の一端を担っていきたいものです。


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