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今年も残すところ4日間となりました。毎年、この時期になると忙しくばたばたと走り回りながらも、一年を振り返っています。
親として今年は特別な一年であり、「親」として試されていると何度も思う一年でした。

親になれば、誰もが「子どもの幸せ」を願うものです。
しかし、この「子どもの幸せ」というものは形として見えるものではないので、子育てのプロセスは難しいと感じています。
今年、進学のため実家を離れた娘の、「幸せ」について語ったプレゼンを目にし、困難や悩みは自分を振り返り、考えるきっかけになり、人との関わりから生まれる愛情や優しさの大切さを改めて実感しました。

プレゼン:今生きられている事の幸せさ

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私は高校1年生の時強迫観念症に陥りました。
6つくらいの事を同時並行しいて睡眠時間もろくに取らず無理をしすぎた事でだんだんとやりたいという気持ちから、物事に対してやらなけばならないという強迫観念の気持ちに変わっていきました。
どこにも持っていきようのない不安と恐怖感が襲ってきて、高校1年生の10月から高校2年生の12月くらいまでその恐怖感に耐えていました。
自分には価値がないとか、「こんな娘で…出来の良い娘じゃなくてごめんね。」って沢山親に言いました。
その時に私は生まれて初めて今まで普通に生きられていた事の大切さを知りました。生きるって凄いんだなって素晴らしい事なんだなって…。
そこから私は人生の目標を楽しむ事にしてやりたい事はやる、やりたくない事は無理せずやらないと決めました。
そうする事で段々に強迫観念の気持ちがなくなっていきました。人生のどん底にいた時に母がかけてくれた言葉を私は今でも覚えています。「貴方はそこにいるだけで良い、貴方の命はひとりだけの命ではない」と。
その言葉の意味をその当時は理解できなかったのですが、大学生になり色んな人と出会えて、三日前に誕生日を迎えた時に多くの人にメッセージをもらい、その意味がはっきり分かりました。

「あ、私はひとりではないんだ…私は多くの人に支えられていて、応援されている。」

だからこそその人達に感謝して今という時を生きていこうと
そしてこの授業を通して今まで私は自分の弱さや過去の葛藤などを人に見せる事が出来なかった人でしたが、受講者の皆さんや先生方が受け止めてくれて そんな環境があるってありがたい事だなって…
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主人や私にはないプレゼン力で、4分間何も見ずに語ったようです。同じ思いをしてきた同期の仲間の中に何人も涙を流した人がいたとのことでした。
何かに特化していることを武器に合格してきた仲間たち。
だからこそ、途中で投げ出すことを許されず、自分の思いと葛藤しながら続け、結果を残してきたのだと思います。
20歳前の大人へと変化していく今、「今だから言えること」のテーマでの発表は、自分をさらけ出し、そして受け止める自分の棚卸の機会だったと思います。
そしてこれから大人になっていく娘にとっても大切な時間でした。

一緒にいるときにかけたことばが心に響いたのかどうかを、その時は実感することはありませんでした。
しかし、かけたことばが自分の実体験を通し、咀嚼されていることをあらためて感じました。
そして思いをことばにすることの大切さを感じています。これからもことばをかけ続けて行こうと思います。

娘が自分の内面を表現し、「幸せ」とは何かを考えるようになれたのも、ひとり暮らしになり多くの方との出会いがあったからであり、娘の心を動かしてくれた方々へ感謝の一言です。

今年を振り返り、さらに来年も多くの方への力になれるような一年でありたいと思っています。
どうぞ、皆様来年もよろしくお願いいたします。


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