賛助会員・寄附

認定特定非営利活動法人やまぐち発達臨床支援センター理事長の川間弘子と申します。
障がいを持った子どもたちへの学習指導から始め、現在は障がいにこだわらず、学習に困っている子どもたちに、障がい児教育での理論・指導法を活用しながら支援している団体です。

当センターで学んでいる子どもたちのこと


さて、皆さまは、左の時計が今何時何分かお判りになりますか?「え?そんなの10時9分にきまってるでしょ?」と、お答えになると思います。
なかには「人を馬鹿にしているのか?」と思われたかもしれません。
社会生活を営んでいくためには、時計の味方というものは最低限知っておかなければならない能力のひとつだと思います。
しかし、それがなかなか身につかない子どもたちがいます。

自閉症Y君

自閉症のY君は、時刻は読めても、時間の感覚がわかりませんでした。
「12時から1時は何時間?」と問うと、「1時間」と言えますが、「1時から2時は何時間?」で「2時間」と答えてしまいます。
通常のプリントでわからない子どもたちは多くいます。特に、学習指導要領が平成29年に改訂され、1年生で60分までの時刻を読む学習を行っています。
前は中学校で学んでいたことも今は小学校で学ぶ内容となっています。
学習の進度もはやく、わからないまま学年が上がっていく子どもたちも増えています。
私たちは、プリントでわからなければ、プリントを拡大コピーしたり切ったりしながら教え、それでもわからなければ動かせる教具を作りながらかかわっています。
教え込むのでなく『気付く指導』を心がけています。Y君は自作の教具により時間の感覚が理解できるようになりました。

さらには、「お金」のことや、「相手の気持ち」など他にも、生きるためにたくさんの必要な能力が必要になります。しかし様々な障害をもっていると、このことの学習がうまく進みません。

増える傾向にある発達障害

最近、テレビや新聞などでは、この「発達障害」を抱えた人が、年々増加傾向にあると伝えています。
この「発達障害」には様々な症状がありますが、自閉症、学習障がい、注意欠陥/多動性障がい等が代表的なものとしてあります。
知的障がいのない方への支援として、平成17年に発達障害者支援法が制定され、支援の対象になっています。知的障がいがないため、通常の学級にも在籍しています。少子化といわれる中、通常学級あるいは支援学級に在籍している特別支援対象の子どもの数は年々増加しているデータもあります。
『文字がうまく書けない・読めない、まとめられない』、『特定な学習につまずいている』、『相手の心の奥の気持ちがつかめず、集団行動がうまく取れない』、『わかっているのに、忘れ物や見落としが多く、自信をなくしてしまう』…。学習する上でのリスクを抱えた子どもたちです。
全国的に増えている中、当センターには防府山口地域を中心に県内各地からたくさんの子どもたちが通われてきています。

私たちの取り組み

私たち、認定特定非営利活動法人やまぐち発達臨床センターは、知的障がい、運動障がい、発達障がい等幅広い障がいに対応すべく、スタッフは研修を積みながら生活に必要な能力の習得を目的に、ゆっくりと時間をかけ、卒業することなく、ずっと見守ることができる仕組みとなっています。
子どもたちだけでなく、保護者様にも寄り添いながら一緒に考える仲間でありたいと思っております。
平成7年3月に立ち上げ、25年目の現在、個人利用者数は223名となりました。年齢制限もなく卒業もない施設のため、設立当初から24年間通われている方もいます。

私たちの思い

人の子として生まれたなら、その人がどんな状態であろうと、一人の人間として、その存在は尊重されなくてはならないと思います。人の成長とは、より人らしくなるということです。
より人らしくなるという人間の本質は、より豊かに考えることにあります。
さまざまな障害があっても、どんなに小さな存在であっても、その人はその人らしく刺激を受容し反応しています。その受容や反応の様相がより豊かに高まっていくような適切な働きかけがあれば、いかなる障害があっても、より人らしく成長していくと思います。

当センターでは、子どもたちの状態・能力に応じて、様々な教材を独自に考え、手作りや外注して開発しています。また、その使い方(子どもたちに学んでもらう過程)を何度も繰り返しスタッフが習得できるように日々研鑽、努力を重ねております。
そして、日々すこしずつですが、子どもたちが昨日までできなかったことが、少しできるようになることを見守ることが私たちの役割だと思っています。

あなたのご協力が必要です

私たちは、思いは強く、活動の意義も認めていただき、認定特定非営利活動法人として山口県からも認定していただきましたが、活動のための援助はいただいておりません。

それはなぜでしょうか?

それは国の定める補助金規定に、実際に当センターに通ってきている子どもたちに必要な支援の枠組みが合わないからです。子どもたちだけでなく成人も対象としているからです。社会の支援をもっとも必要としている子どもたちと保護者を相手に活動しておりますが、現実としては当センターの運営は、「賛助会員の寄附」と直接保護者の方からいただく「授業料」で賄っており、決して潤沢な資金とは言えず、つねに限られた予算の中でやりくりしています。
新しいことを学び、子どもに最適なサービスを提供するためにはスタッフが学ぶ機会が必要です。都心の研修会にも参加させたいと思っておりますが、ままならないのが実情です。

よって、年齢や障がい区分で分けられるどの法律にも該当しないため、社会福祉事業所としてみなされず、県や市から運営費をいただいておりません。
利用会費、賛助会費、寄附金が運営資金となっております。幅広い年齢層、様々な障がいがおありの方へ充実したサービスを提供できるために、皆様方のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

遺贈をお考えの方


当センターの活動を知っていただき、いつかその時がきたら、遺贈先として当センターのことを思い出していただければと思っています。

どうかあなた様の貴重なご厚意を、地元の障害のある子どもたちの将来を救う、一助にしていただければと願っております。

寄附をお考えの方

4,000円以上から任意の金額で寄附していただくことができます。

ご寄附のご入金方法

【郵便振替でご入金】


金融機関 ゆうちょ銀行
口座名義人 特定非営利活動法人 やまぐち発達臨床支援センター
口座番号 01390-5-49401

【クレジットカードによるご入金】

クレジットカードでのご入金いただく方は、【クレジットカードでのご入金のご案内】を必ずご覧いただき、決済画面にお進みください。

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