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昨日、初めて来られた5歳のお子さんと昨日から始まった学習ナビゼミビギナーコースから考えたこと。
5歳のAくんは、細かな違いの絵を見比べて違いを即座に答える程、視覚的な強さを持っています。
数字も読め、ドッツカードは6まで、指を使うことなく見ていくつか答えられます。
しかし、線や形の模写は、方向や形は把握できても白紙のどこから書き始めるかが不安なのか、紙の中央でなく、始筆を紙の端に置き書き始めました。
一辺ずつ確認しながら…。
初回の様子から、同時処理の方が継次処理よりも得意と判断しました。
ところが、簡単なたしざんのプリントを渡すと、両手の指を使い、指を数えながら解こうとしました。

あれ?このやり方はAくんにとっては苦手なやり方なのでは?
案の定、数え間違いを起こしました。
このやり方は、本人が考えたことでなく、大人が教えたやり方だな。

まとまりを即座に理解できるならば、数字と量の大きさを対応させるようにしようと、1~10まで数字を書いた大きさの異なる教具を裏返し、1枚ずつ大きさと数字を確認した後、数字を見せずに『これとこれを合わせたらいくつ?』と問うと、完璧に答えます。
Aくんにとっては、ひとつずつ数え足すよりも塊で教えた方が長所を活用できます。

夜のナビゼミの川間健之介氏の講演

『計算のつまずきは、数え不足によるもの』と、スライディング式、固定式で参加された先生と何回もタイルを数える演習を行いました。

講話の中で。
まとまりとして捉える力は量の理解として必要だが、順番に数える力も数の大小を理解する上で必要。
数えて最後の数字がそのものの大きさであり、『いくつ?』の問いの答えになる。
2つの力は違うものと考える。

そうだよね。
Aくんはまとまりとして捉える同時処理の力は強いが、数える継次処理の力は弱い。強みを活かしながらの指導の中に、目から耳から数をカウントする指導を取り入れてみよう!


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