6歳の凌ちゃんとお母様に出会ったのは、周南での摂食指導の会でした。
身体に常に力が入り、食べる時もうつ伏せとのこと。
摂食よりも動作と、身体を弛めることから始め、抱っこで食べられるようになったあの日のことを鮮明に覚えています。

ご家族で下関に転居されてからは、動作法や指導法を伝えるために下関総合支援学校にも行きました。
その頃、下関福祉専門学校に勤め、動作法を教えていたため、お母さんと凌ちゃんに学校に来ていただいたこともありました。
その頃の学生も今や福祉の場でリーダーになっています。
また、弟のはやちゃんも一緒に来られたことがありました。お兄ちゃんの表情の凌ちゃんでした。
その頃のセラピーの様子は、今も山口大学の授業で紹介し続けています。

私が講師をしている山口コ・メディカル学院の授業にもゲストで来ていただいたこともありました。
凌ちゃんのお母様の実践されている摂食指導、学習、動作を直接学生に教えていただきました。  

何よりお母様のことばが学生の胸を打ちました。  
生後、脳性まひの診断でショックを受けながらも、病院まで母乳を届けに行ったこと、  
お父さんの温かいことば 、  
10ヶ月の時に、更にダウン症の診断を受けた時のこと…。

一番心に響いたのは、お母様のポリシー。
たくさん辛いことがあったのに、障害を持たれている母親のイメージを打破するように、日々子育てを楽しみ、自分の生き方も大切にしている凌ちゃんのお母様との出会いは学生たちに多くの感動を与えたことだと思います。
その学生たちも今や言語聴覚士として活躍しています。この日、講師としていただいた初めてのお給料とでも言える講師謝礼は、いまだにもったいなくて大切に取っているそうです

凌ちゃんもお母様もたくさんの学生を導いてくださいました。もちろん私も育てていただきました。
出会いは素晴らしいです。

その後、凌ちゃんは愛媛に行かれていたのですが、いつかまた会いたいと再会を願っていました。
そして、昨日、実現しました!
もう、25歳に成長されていました。笑顔は出会った頃と変わりません。
凌ちゃんの幸せな気持ちが伝わってきました。

25年前、5人のお子さんのお母さんから学習指導の依頼をきっかけに、動作法や指導法など発達支援、学習支援をしてきましたが、単に指導することだけが目的ではなく、凌ちゃんのお母様のようなキラキラ笑顔のお母様を一人でも多く増やしていきたいと改めて感じた一日でした。


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