この夏、久しぶりに4泊5日の動作法、療育キャンプにスーパーバイザー、総合指導の役割で参加しました。
私の班の5名のうち2名は、1歳9ヶ月のダウン症の赤ちゃんでした。
担当は4月から大学生になった初心者マークの学生です。
同じ年の娘を持つ私は、正直不安はありつつも我が子よりはるかにしっかりした学生たちに、最後に感動を与えたいという強い思いを抱きました。

1日50分3コマと、集団療法。
2泊3日の途中参加の子どもたちでしたが、体力的に持つかなという思いと、食事がまだ離乳食のため、毎回の再調理の不安を抱えての初日でした。
再調理のために、電気ポットとポリ袋、購入した増粘剤を持参し、私が再調理する気で臨みました。
同じ離乳食形態の肢体不自由のお子さんと赤ちゃんの食事をお母さん方と作る中、2日目の夕食頃には、私がいなくてもお母さん方が仲良く作るようになりました。
瓶詰めの離乳食も持参していたようですが、みんなと同じ食事を摂ることができ、体力の元となる栄養もこれで安心!これから、赤ちゃんが参加しても大丈夫といえる体制ができました。

話が前後しますが、肝心の訓練の話。
目の前の赤ちゃんをかわいいと思いつつ、この丸い体を何とかしなければ…少しでも自分から移動できるように…ダウン症の赤ちゃんでも、すでに筋力の弱さから独特な体つきになっています。

計7回の訓練で変えなければ…すでに目の前にいる子どもたちは、トレーニーなのです。
でも、動作法は、他動で動かしたり弛めたりするのではなく、あくまでも自体を意識して努力して、身体運動に繋げるのは子どもたち本人です。
トレーナーである私たちは、そのお手伝いをしています。だから、子どもの気持ちに寄り添い、適切なかかわり方が大切なのです。
毎回、涙と汗でぐちょぐちょになりながらも、子どもたちは寝ることなく頑張りました。本当に…。

初めてつかまり立ちしたMちゃんは、どんな世界を見たのでしょうか。
ドシンとお尻で地面に触れていたのが、2本の足だけで身体を支え、上から見た世界は、恐い中でも驚きと感動だったのではないでしょうか。
Tちゃんの丸い背中はスッキリ。タテに芯の入った時は、私たちも気持ちいいほどすっきりします。
そんな気持ちを抱いたのでは…。「私を見て!」そんな眼差しで見つめていました。
最終日は何と、泣かずに、身体に向き合っているようにも感じました(^-^)v
お母さんも感動でしたが、それ以上にぐちゃぐちゃに泣いたのは、大学1年生の彼女たちでした。
1歳9ヶ月なんだよね、と、あらためて思いつつ、1歳の赤ちゃんたちが、学生を育てたんだなと、感動でした。

動作法キャンプには、他にもたくさんのドラマがあります。だから、30年以上続けています。
今年の夏、8月3日に創始者の成瀬先生がお亡くなりになりました。山口県メンバーもたくさんご指導いただきました。
寂しさの中での今回のキャンプでした。赤ちゃんから元気をいただき、やっぱり先生の教えはすごい、やっぱり必要な訓練、と感謝したキャンプでした。


シェアする