人は様々な人の影響を受けながら、成長していくものです。つまり、人は経験から多くを学び、生きる力を身につけていくことが大切ということです。
そのためには、よい経験に出会うこと、経験から学び学習すること、よい経験ができる環境の場があることです。
指導者として気づかないことも、親として子どもの成長を振り返ってみると、色々な気づきがあります。

『否定しない」出会い

長男は中学校の3年間は部活に明け暮れ、高校受験が間近にせまった12月になってもお尻に火がつかず、やきもきして家庭教師をお願いすることにしました。
この先生との出会いがのちに長男の人生を変えることになるのです。
まず、先生自身がストイックであり、決して長男の決めた志望校を否定しませんでした。
それどころか、長男の夢の実現に向けて、子どもの性格と生活を考慮してプログラムを立ててくれました。

ところが、長男は課題を期日までに終わらせずだらだらした姿勢が続き、先生が腹を立てて帰ることもしばしばでした。
年が明け、少しずつ先生の指導に向き合えるようになり、目標であった志望校に合格することができました。
このことがきっかけで、先生に対して絶大な信頼をもつようになりました。

現状で、合格できるレベルの高校や少し努力すれば合格できる高校を選択するのであれば、指導する先生も長男も楽な受験になっていたことでしょう。
しかし、レベルに合わせるのではなく、目標に合わせて指導法をプログラムするという、まさに私たちの目指す指導法と重なるところを感じました。

人生観に感銘を受ける出会い

高校に入学し、陸上部の顧問から棒高跳びを勧められました。部活は競技テクニックを指導されるだけではなく、一瞬で集中力を高め、よい結果を出すためにメンタルなサポートもされていたのでしょう。長男は棒高跳びの指導を受けながら、指導者の先生の人生観に感銘を受け、慕い、自分自身も高校教師として棒高跳びの指導者になる夢を抱くようになりました。
これも、よい経験に出会うこと、経験から学び学習すること、よい経験ができる環境があることの一例です。

目標が決まる高校2年

目標が明確になると、その後の進路について具体的に自分自身で考えられるようになります。
ところが、高校2年生の段階では棒高跳び選手として記録を伸ばせる大学には到底及ばず、担任の先生からは苦言を呈されることになります。

言葉が奇跡を生む

高校3年生になり、周りは部活も引退しているなか、部活継続をしていることに焦りを感じて担任の先生に相談したところ、意外な言葉が返ってきました。
「君は、スポーツを続けることが受験勉強」
その言葉に背中を押され、8月の国体予選まで続け、翌日からモードを切替えました。
朝、起きて登校前、母の職場で勉強、下校後、夕食・入浴を済ませ、母の職場で11時まで勉強。3教科に絞りストイックに勉強。
そして12月には第一希望大学Aランクへ。その受験勉強の経験は彼のその後の姿勢につながっています。

大学で専念したことで生まれる新たな道

大学4年間は棒高跳びに専念していました。卒論をきっかけに、研究に目覚め、大学院へ進学し、今は大学制度を最大限利用して、積極的な研究に臨んでいるようです。

振り返ってみると…
小学校の時に出会った担任の先生に認められることで、小学校教諭を目指し始めてからここまで、目標や夢を否定しない先生方との出会いで、大学に進学できました。
「認められる」ということは、人や社会への信頼感をもつことができるようになり、他人も認められるようになり、よりよいコミュニケーションができるようになります。
指導者として、子どもと向き合っている私自身も大いに刺激を受けた先生方です。

まずは、子どもたちの夢や目標を聞くことからでしょうか。



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