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3連休に久しぶりに家族で食事をする機会があり、そこで話題になった「マズローの欲求段階説」。

マズローの欲求段階説(自己実現論)とは

アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものです。

ことの発端は、長女の悩みに対して、長男のアドバイスでした。
長女は、今打ち込んでいるものに対して、結果が出せていないこと、自分のやりたいことの整理ができていないことなど、今の環境に居場所を見つけられずにいたようです。

そこで、長男からのアドバイス

  • 落ち込んでいる時に決断をしないこと。
  • 成績の良し悪しだけで責任を感じることはない。
  • 引きずられないこと。
  • やりたいことをやり通すこと。
  • やり終えた時にその過程が大事と感じるもの。
  • 選択肢が多い時には、リスクが少ないものを選択する。

ここまで黙って聞いていて、私も指導者の癖が出ます。
そこにあったお店のちらしと持参の付箋を取り出し、今できていること、やりたいこと、それができるベースである環境について整理してみることにしました。優先順位、時間の配分ができることで前に進めると思ったからです。

  • 今できていて、次の結果につながるプロセスが見えるもの
  • 未知のことだが、やってみたいこと
  • 生活のベースとなるもの

ここに、学生に心理学で教えているマズローの欲求の階層と関連付けてみました。
マズローの欲求5段階説では、「人間は、自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化しています。


マズローの欲求段階説

  • 第1段階 生理的欲求
  • 第2段階 安全欲求
  • 第3段階 社会的欲求
  • 第4段階 承認欲求
  • 第5段階 自己実現欲求
  • その上 自己超越の段階

具体的にマズローの欲求の階層と関連付け


第1の欲求である、生理的欲求は満たされています。
生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求(食欲、排泄欲、睡眠欲など)生命の維持に関わるものが満たされて、その上の欲求を満たそうとする。

第2段階の欲求は、安全欲求であり、これも満たされています。

次に、第3段階の友人や家庭、社会から受け入れられたい欲求である社会的欲求。
「愛情と所属の欲求」とも表現されるもので、所属の欲求は、現在の大学で満たされています。
しかし、友人に受け入れられないことに大きな悩みを感じています。

第4段階である 承認欲求は、尊重欲でもあり、他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求であり、最近の成績不振からまったく自信をなくし、部に貢献できない自分を責めています。

次は、第5段階の自己実現欲求です。自分の世界観・人生観に基づき、「あるべき自分」になりたいと願い、潜在的な自分の可能性の探求、自己啓発行動、創造性の発揮など、自己実現の欲求に突き動かされている状態です。
やりたいこと、やってみたいことはこの段階であり、未知のことに自分の潜在的な可能性を見つけようとしています。
しかし、これに関しては、何一つ自分で勉強していない現状。

悩みを整理してみると、「社会や人から受け入れられたい」その上で「他者から認めてもらいたい」そしてもっと自分の「未知の可能性を求めてみたい」という思いがぐちゃぐちゃに混在しているような気がします。
それぞれの段階の欲求を満たすためには、夢や思いを抱くだけでなく、そのプロセスの中で、人間性、知的好奇心、知識・技能、気力・精神力などさまざまな力を付けていくことが必要であると考えます。

長女は夢を描くことはできても具体性に乏しく、夢の実現に向けてのプロセスが見えません。夢で求めているものは、そのことによる承認欲求なのか、そこでの自己実現なのか。
最終的には、もっと追求して、何をしてどんな自分になりたいのかの具体的なビジョンを持てるようになることという結論になりました。
嫌なことがあり、そこから目を逸らしたい思いで他のことに転嫁しているならば、好きなことから目を逸らさず、更にやってみたいことにもチャレンジできる人間になって欲しいと思います。

欲求段階説をあらためて見て、子どもが将来、自己実現できる大人になっていくためには、その前の段階を満たしていけるよう、親は、子どもの可能性を見出し、伸ばす環境を整え、絶えず励まし認めていくことが大切であることがわかります。
しかし、家庭だけでは、それはとても難しいことです。家庭と学校等、所属する団体の活動の中で可能性は見出され、本人と良き指導者(先輩)、家庭の信頼関係の中で承認され、自信の幹が太くなることで、自己実現するために自ら動く子どもに育っていくと考えます。

最終的には、もっと調べて、具体的に何をして、どんな自分になりたいのか、今できていることに近いところに位置してから決めたらいいという結論になりました。

マズローの欲求段階説を社会性を育成していく教育に生かす

このマズローの欲求段階説は、社会性を育成していく教育にも大いに活用できます。
最終的な自己実現に向かうためには、いくつかの欲求を段階的に満たされる必要があるという理論です。
個々の欲求を発達させるように支援、指導することで社会性が育っていきます。
段階的な欲求を満たす指導は家庭、学校や団体の指導者、支援者との信頼関係から成り立つものです。


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